14年度総会

      3月21日(金祝) アスト津

 

 午前中は、13年度の反省と14年度の方針について討議しながら、各地の状況や取組みを交流しました。

 午後の記念講演は、加藤好一さん(琉球大学)「知ろう! 学ぼう! 沖縄の昔と今~エッと驚く導入・なるほどと思う授業展開~」。

 まずは模擬授業で、「発言のさせ方」「子どもへの反応の仕方」「教材の見つけ方」「教材の提示の仕方」「つぶやきの取り上げ方」「発言が苦手な子への支援」「気になる子の指名の仕方」「教師の立ち位置」「板書の工夫」「教科書の使い方」などを具体的に話して頂き、10名以上集まってくれた学生の方や若い教員の方はもちろん、ベテラン教員にもとても参考になりました。

 それから、地図作業から入る沖縄の基地学習や、子どもの学力の伸ばし方なども話して頂き、イデオロギーではなく事実から学習をすることの大切さがわかりました。今の沖縄の状況についてもたくさん教えてもらいました。

『若い教師の実践ハンドブック』やたくさんの資料も頂き、嬉しかったです。

地域での学習会(尾鷲市) 

                      4月27日(日)

  午前中は尾鷲市中央公民館で、東京大会レポートから学びました。

 

■「授業実践報告-元日本軍兵士 近藤一さんの戦場体験証言をもとに-」

                    (牟婁支部 中西さん)

 戦場での体験を精力的に語っていらっしゃる近藤一さんを高校に招いたレポートでした。

 近藤さんは話の間、ずっと泣いていらっしゃったそうで、歩くのもやっとの高齢の体験者が、自分たちのために必死に話をしてくれた…。そのことを中西さんは丁寧に丁寧に、子どもたちの感想を返しながらフィードバックされていました。

 そして、その学習を秘密保護法案・憲法改正の学習につなげ、悩みながらも①世の中で今、何が起こっているのかを生徒に伝える、②特定秘密保護法案に対しては反対の声を上げ続けていく、と決意されたそうです。

 

■「パンフレット『いのちの碑』づくりに関わって~地震碑・津波碑・遺戒碑・供養碑・墓碑・復興碑等~」

                                                               (伊勢支部 新田さん)

 新田さんは、①「死者の声」を聞く。そのために釈文の集大成を行う ②宝永・安政・東南海地震の津波はどこまで来たかを明らかにするために、志摩半島から牟婁地方に残る震災・津波に関わる碑などを精力的に調べ、その成果を『いのちの碑』という冊子にまとめました。

 新田さんは墓地があると墓石を一つ一つ調べたそうで、3時間ぐらいかけて碑文を読み取るそうです。まさに「足でかせいだ」調査でした。

 冊子には100基の碑がまとめられ、最後には「芦浜原発を止めたまち」の碑が選ばれていて、新田さんの思いが伝わってきました。

 これからも調査は続くそうで、ますます楽しみです。  

■中村山地下壕の見学 

 午後からは、ガイドさんたちに案内していただいて、尾鷲市内の中村山地下壕を見学しました。ふだんは鍵のかかっている扉を開けていただいて中へ入りました。山全体に地下壕が掘られ、大規模な地下壕でした。

 中村山地下壕は、尾鷲に配備された海軍部隊とのつながりが考えられ、司令部や野戦病院など、いろいろな情報がありますが、まだはっきりしたことがわかっていません。そのため『三重の戦争遺跡』の本にも載せられなかったのですが、今回は地元の方が書かれた地下壕の概略図をいただくことができたので嬉しかったです。

 他にも「海軍熊野灘部隊」の慰霊碑や、新田さんが調べた津波碑などを見学し、充実したフィールドワークになりました。 

東近江フィールドワーク 

           5月18日(日)

  

 今年の県外FWは東近江(滋賀県)を訪ねました。2年前にオープンした滋賀県平和祈念館や、百済渡来人の遺跡を中心に見学、足を伸ばして米原市の珍しい戦争遺跡も見学しました。

 

 10時から滋賀県平和祈念館(東近江市)を見学。学芸員の北村美香さんから、館が造られた経緯や、大切にしていることや取組みを詳しく教えて頂きました。また、学芸員の田中さんからは学校対象の平和の取り組みについて教えて頂きました。

 1984年頃から県議会で平和関連施設を造ろうという話が出ていたこと、1991年からすでに聞き取りや資料収集を始めていたことをお聞きして、取組みの早さに驚きました。たくさんの書籍も作られていて、無料配布されているものも多いです。今回は、最新刊の戦争体験談集『語りつぐ記憶~戦時を生きた人びとの体験』を頂きました。

 

 10時までに少し時間があったので、近くに残っている陸軍コンクリート掩体(東近江市)も見学しました。陸軍八日市飛行場の近くに造られました。 

 午後は、まず上蚊野古墳群(愛荘町)へ。ここは渡来人の「依智(えち)秦(はた)」氏が造った群集墳として知られています。

 298基もあった古墳群ですが、大半は戦後の開拓で消滅し、残った17基が修復され。「依智秦氏の里古墳公園」として整備されています。

 次は米原市まで足を伸ばして、岩脇(いおぎ)機関車避難壕へ。東海道線や北陸本線で使う蒸気機関車を空襲から守るために、山を貫通する130mの地下壕が造られていました。地域の方がきれいに整備して下さり、資料館や案内板も完備されていました。

 石塔寺の石塔(東近江市)は、朝鮮半島に残っている百済時代の石塔にとてもよく似ています。

 この近くには飛鳥時代に、滅亡した百済からの渡来人700名余を移住させたという記録があり、この石塔も彼らによって奈良時代前期に造られたと考えられています。

 

 滋賀県は文化財や歴史をとても大切にしていると、訪れるたびに感じます。三重県ももっと文化度を上げたいと改めて感じたフィールドワークでした。 

夏の社会科講座 7月5日(土)

 

「社会科で楽しいクラスづくり-社会科各学年の学習ポイントと教材」     (愛知教育大学教職大学院 中妻雅彦さん) 

 13時からアスト津(津駅前)のミーティングルームAで開催。「社会科をどう進めていけばわからない」「楽しい社会科の授業をしたい」と日々考えている私たちに、ハウツーに留まらずもう少し深い所からお話をして下さいました。

 今年初任の方も2名参加され、いくつかのヒントをつかめたかなと思います。

 

 中妻さんは教科書の執筆者でもあるので、教科書作りの裏事情や限界も話して下さり、限界のある教科書でどう授業をしていくかもわかりました。教科書の記述で「教える部分」「考えさせる部分」を分け、「考えさせる」部分に教科書にはない教材(もの、絵、写真、図表)などを選び、書くためのワークシートや発表するためのホワイトボードを活用していくという流れはとても納得できました。

 これは4年生で作った架空の地図です。自分の島を作り、地図記号を使って町を表現します。こうして使った地図記号は、覚えさせるより頭に残りそうです。地図には必ず一つは山を作らせるのもポイントで、その山は等高線で積み上げて高くします。等高線の高みは一度作ると実感として忘れないそうです。

 宿題についての議論も面白かったです。教育現場では「漢字、計算、音読」あたりの宿題は普通で、学校で統一して出している所もありますが、中妻さんは「これからの学びには、ドリル習熟は役に立たなくなる」「福井では次に学習することを宿題にしている。ドリル定着をさせても(全国学力テストで言えば)大阪程度にしか伸びない」。確かにドリル的宿題では「できるようになる実感」はついても、自分から学ぶ興味関心はつきにくく、学校を卒業した後を考えるとあまり意味がない気もします。宿題の中身についても考えてみたいと思いました。

 

 休憩や質疑もはさんで充実した学習ができ、あっという間に17時前になっていました。明日からの授業に活かせそうです。中妻さん、どうもありがとうございました。 

      亀山会場        
      亀山会場        

三重県歴教協第10回企画展

  「戦争の中の子どもたち」展

 

 今年で10回目を迎えた企画展。今年のテーマは、第4回テーマをリニューアルした「戦争の中の子どもたち」です。

 5月から7月までに4回の実行委員会を開いて内容を検討し、展示物の準備をしました。テーマは次のものを中心に選びました。

   ○戦争中の子どものくらし

   ○戦争中の学校のようす

   ○子どもたちも兵士になった

   ○学童疎開

   ○空襲の中を生き延びて

 

 見て頂いた方は全体で2258人。内容も好評で、成功裏に終われました。

 実行委員の皆さん、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

 

○津会場 (8/1~3 津リージョンプラザ) 入場者1717人

 今年も「津平和のための戦争展」の1コーナーをお借りして開催しました。

『三重の戦争遺跡』も会場で販売して頂けました。

 

○志摩会場(8/6~10志摩市歴史民俗資料館)入場者91名

 今年も志摩市歴史民俗資料館の部屋をお借りして開催しました。

 6日には磯部小学校の子どもたちも見学に来てくれました。

 最終日は台風のため会場が閉館になり残念でした。

 

○亀山会場(8/11~17 亀山市市民協働センターみらい)入場者240名

 第1回企画展からお世話になっていた「かめやま美術館」が耐震工事のため休館になり、今年は亀山市協働センターみらいで開催しました。亀山会場のみ「亀山列車銃撃事件」についても展示しました。

 

○鈴鹿会場(8/19~25 鈴鹿市役所市民ギャラリー) 入場者210名

      鈴鹿会場
      鈴鹿会場

  鈴鹿市図書館ホールが先約で使うことができなかったので会場を変更しましたが、とても広々としたいい会場でした。初日に伊勢新聞とCNS(鈴鹿ケーブルテレビ)の取材がありました。

 

 今年はA3パネルに加え、模造紙展示を増やして手作り感が出ました。

 模造紙展示にはクイズなども添えて、子どもたちも興味を持てるようにしました。

 また、「ピースあいち」から戦争中の子どもたちのパネルを17枚お借りすることができたのも良かったです。

 来年は敗戦70年の節目になります。何を伝えていけばいいかを実行委員会で考えていきたいです。 

   
   

 赤米・黒米の見学 9月6日(土)

 

「赤米・黒米の1㎡あたりの株数や粒数を知りたい」

という会員さんの要望に桑員支部の皆さんが応えて下さいました。

 

 まず、いなべ市大安町の「桜米事務所」へ。

 赤米について詳しい説明を聞いた後、赤米の田んぼを見学しました。古代米近づけるために田植えの時期を遅らせたこともあり、まだ赤色はちらほらでしたがきれいでした。

 教材用や生け花用に赤米を頂くこともできました。

 

 その後、員弁町にある黒米の田んぼも見学しました。

 桑員支部の皆さん、どうもありがとうございました。

追伸

1週間後の9月15日に、民上さんからきれいに色づいた赤米の画像を頂きました。

後ろに見えるのは藤原岳です。

 

   
   

 三重県立博物館バックヤードツアー 

             9月7日(日)

 

 今年4月に開館した県立博物館。学芸員の杉谷さんに博物館の概要やコンセプトをお聞きしてから懇談。その後、バックヤードの見学をさせて頂きました。

 

 歴史が好きな立場からは、歴史資料の展示が少ないことが気になります。そのことをお聞きしたら、展示スペースが当初の構想の半分になったために歴史だけでなく自然分野からも不満が出ているそうで、なるほどと思いました。特別展でどれだけ補てんできるかがポイントだと思いました。 

   
   

  バックヤードには収蔵スペースや作業スペースが広く取ってありました。

 搬入口にはものすごく高い脚立が置いてあり驚きました。お願いして登らせてもらいました。

 撮影室は真上から撮れるようにクレーンが動く仕組みになっていて、使わせて欲しいなと思いました。

 エレベーターは展示品を大切にするために、動いているのがわからないほど振動が少なかったです。

 地下の基礎は地震の時に揺れを吸収できるようにコンクリートの間にゴムを使ってありました。

 他にも空調施設や生物被害処理室などいろいろな設備を見せてもらいました。県博の杉谷さん、どうもありがとうございました。 

   
   

 公開授業研究会  

 10月31日(金) 志摩市立成基小学校

  

 田畑美代子さん(志摩支部)が3,4年社会科(複式)「山川さんの米作り」の授業を提案して下さいました。

 オープンスペースの教室に入ると、すぐに子どもたちが屈託なく寄ってきてくれて、いろいろな話をしてくれます。学級は3年生と4年生が各5人の10人。とても幸せで恵まれた教育環境です。

   
   

 今日の授業は圃場整備がテーマです。

 今と24年前の地域の写真を見比べて、子どもたちが気づいたことを発表していきます。その後、「何のために圃場整備をしたのだろう」という課題を出しました。

 子どもたちのいろいろな意見を聞きながら、田畑さんは農業機械の写真から「大規模機械化をするため」ということを、記念碑の文章から「米作りを受け継いでほしい」という願いをつかませていきました。

 身近で何度でも調べることができ、親近感のある地域教材の楽しさを久しぶりに感じることができました。そして現在の社会や世界の課題を見通して、どの地域教材を選び、何を課題にするかを考えることが大切だということを学びました。

 授業後の全体会では、田畑さんが研究主任として、地域で調べたことを伝え合うことに重点に置いたこれまでの取り組みを報告されました。

 校長先生を含め、職員がとてもフレンドリーで明るい雰囲気も伝わってきました。参加者に黒米と赤米をミックスしたおにぎりをごちそうして下さいました。

 最後は7月の学習会でもお世話になった中妻さん(愛知教育大学)が講演をされました。

「社会科の授業を考える3つの視点(教材、授業方法、社会参画)」「体験を経験に高める学習活動」「小規模校の良さを生かして」などを軸に、授業や学習活動をつくるポイントを詳しく学べました。

今の校内研修は算数と国語が主流ですが、地域とつながり、社会を見つめられる子どもや教職員が育つ社会科も大切だと思いました。いい授業研究会に参加できて良かったです。 

三鈴支部例会(中嶋さんの手料理望年会)  12月19日(金)

 三鈴支部は今年はマジメに月1回の例会を続けています。

 12月例会は恒例の「中嶋さんの手料理を楽しむ会」

 教職を退職後、料理のプロとして活躍されている中嶋さんがたくさんのお料理を作って下さいました。

 高校生や中学生も加わって楽しい3時間半でした。

 お料理のアルバムを作りましたのでお楽しみ下さい。

地域での学習会(員弁)  

           12月21日(日)

 

 10時より賀毛神社社務所で開催、員弁の若い先生方も来て下さり活気のある学習会になりました。

 午前中は員弁から3本の報告をしてもらいました。

 社会科などの実践が全国的にも注目されている早川さんは自由民権運動の模擬授業をして下さいました。

 自由民権運動の目的は「国会を開く」だけでなく「地租を下げる」ことも大きかったことがよくわかりました。

 早川さんのすごい所は「四日市市史」やたくさんの文書を読み、地域に密着した教材を作り上げることです。

 子どものおばあさんのおじいさんが伊藤博文への直訴状に登場してくるので、身近な歴史と日本全体の歴史が見事につながりました。

 授業の進め方に加えて、三重の自由民権運動史についても学べました。

 阪井さんは防災学習について報告をして下さいました。

 土石流被害にあった勤務校の体験をふまえた報告で、マニュアル通りに避難や対処ができないことや、一人ひとりの判断ができるようにするための学習が子どもも教師も必要なことがよくわかりました。

 地域の土石流をはじめ、東日本大震災や関東大震災の動画も迫力がありました。

 民上さんは「青い目の人形とミス三重とアメリカ花水木」の報告をして下さいました

 1927年の日本とアメリカの人形交流、アメリカに残っていた当時の子どもの手紙、アメリカの小学校に手紙を送ったこと、アメリカから花水木の苗を頂き手紙を送った子どもたちと植樹したことなどをくわしく報告して下さいました。

 2本頂いたアメリカ花水木のうち、今年は白い方が咲いたそうです。来年は赤い花も咲くといいなと思います。

 三重歴教協が「青い目の人形と平和展」に取り組んだのが80周年の2007年。もうすぐ人形交流90周年を迎えます。3年先にどんな取り組みができるのか、今から楽しみです。

 

 員弁の教育は定評がありますが、今回も底力を見せてもらった気がしてとても刺激になりました。 

 午後はフィールドワーク。

 最初に下平説教所(いなべ市北勢町下平)の被爆梵鐘を見学しました。

 戦争中に供出され、塩浜の石原産業で溶かすまで駅に放置されていた時に空襲を受け、痛ましい弾痕が残りました。

 戦後取り返しに行って戻りました。

 鐘にはたくさんの穴が開いていました。厚い鐘を貫通してしまう爆弾片の威力がわかり、これが人の体だったらと想像するとゾッとします。

 鐘までも溶かして武器を作ろうとした戦争の愚かさもわかりました。

 次に見学したのは麻績塚(おみづか)古墳群。いなべ市北勢町麻生田(おうだ)にあります。これは2号墳です。

 とてもきれいに整備され歩きやすく墳丘も美しかったです。この山はサルの生息地になっているのか、たくさんのサルの群れにも出会いました。

 1号墳をバックに記念撮影です。

 とても楽しかった学習会になりました。

 員弁の皆さん、どうもありがとうございました。 

 

 鳥羽での夕食会(アルティア鳥羽)
 鳥羽での夕食会(アルティア鳥羽)

愛生園の皆さん里帰り交流  

     12月23日(火)~24日(金)

 今年も長島愛生園(701-4200)の方が12月23日~24日に三重に里帰りをされ、旧交を温め、お墓参りや観光をして一緒に2日間を過ごしました。

 23日は川北さんの墓参、生まれ故郷を散策していたら地元のおばあさんたちと話がはずみ、大根のお土産を頂きました。自分の家があった畑でとれた大根が里帰りのいい思い出になればいいなと思いました。

 24日は鳥羽でお買い物の後で浜口さんの墓参、松阪肉を楽しんでから帰途につかれました。

 

 愛生園に入所されている方は230人。高齢化が進み、来年は200人を切るかも知れません。       

 この里帰りが1年でも長く続けられることを願っています。

      東大寺大仏殿
      東大寺大仏殿

奈良フィールドワーク  

      1月17日(土)

 

 奈良歴教協の西浦弘望さんに、観光コースでない奈良市北部のお薦めポイントと、修学旅行の定番コースでの見学ポイントを案内して頂きました。 

 

 普通の市道ですが、なんとこれが二条大路です。平城宮と東大寺を結び、天皇や貴族も往来した幅30mの大路が今は3m。

 かつての交番が「きたまち案内所」にリユースされているのを見てから、聖武天皇と光明皇后の古墳へ。

 奈良奉行所が造った石橋を見てから、多聞山城跡へ。

 今は中学校になっていて、中学校の中に城の縄張り推定図もありました。

 中学校からは東大寺大仏殿や若草山、興福寺の五重の塔などがよく見え、城を造る適地だと思いました。

 

 次は北山十八間戸。鎌倉時代に造られたハンセン病などの救済施設を江戸時代に復元したものです。

 江戸期に復元された理由に興味がわきました。

 般若寺です。楼門や十三重石塔が印象的なお寺ですが、「平和の塔」にも関心をもちました。

 広島の原爆の火を移し、ずっと灯し続けているそうです。このお寺が原水協運動の拠点だということも知りました。水仙がきれいに咲いていました。

 般若寺周辺には奈良少年刑務所があり、ディズニーランドのような建物に驚きました。

 明治時代に造られた奈良を代表する近代建築だそうです。

 近くには牧場もあり、ヤギがメ~と鳴いていました。奈良は奥深いです。

       戒壇院で
       戒壇院で

 転害門を見てから正倉院、そして戒壇院へ。さらに大仏殿や南大門で修学旅行の見学ポイントを教わりました。

 今回はこれから初めて修学旅行に連れて行くという若い参加者が多かったので、大仏や大仏殿、そして南大門の見方がわかって良かったと思います。

 最後は春日大社へ。

 ちょうど御蓋(みかさ)山の遥拝所も特別公開していたので、ついでに見学できました。

 中世に大和の国を支配していた興福寺や春日大社についてもよくわかりました。

 短い時間で内容の濃い見学会をすることができました。奈良はとても魅力的な所だと改めて感じることができました。

 西浦さん、どうもありがとうございました。 

 

 

 

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