History Educationalist Conference of Mie

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子どものひとみに輝きを

2020年度総会   3月20日(金)アスト津 3階

 新年度も安倍政権のままで迎えてしまいそうなことを恥ずかしく思います。
 デタラメな縁故政治を早く終わらせ、司法やマスコミの存在理由を問い、民主主義と基本的人権(特に福島の原発、沖縄の基地)、そして国際平和(特に中国や南北朝鮮)を取り戻せるように、それぞれが思うことを進めましょう。
 三重歴教協は学習と交流と活動の場。今年もいろいろな活動をつくり、現状をつかみ、仲間を支えながら、交流を深めていきたいと思います。少なくとも、今の政治や世の中、そして教育を「これが当たり前」「仕方がない」で片付けず、異常であり変えていけるものだと考えたいですね。
 19年度をふり返り、20年度を考えるために、どうぞご参集下さい。

 

3月20日(金祝) 9:30~16:30 

   アスト津 3階 ミーティングルームB

 9:00~   開場、会場準備、受付。     

   9:30~   開会
         ○委員長挨拶、簡単に自己紹介・近況報告
         ○19年度活動報告、会計報告、監査報告、質疑・討論
         ○20年度役員組織・活動方針、質疑・討論
12:00~   昼食、休憩
13:30~   記念講演(会員でない方もぜひどうぞ!)。質問や交流
16:30    閉会


記念講演 「沖縄は今~辺野古、高江~」
                冨田正史さん(しないしないネット)
 沖縄の歴史と現状を学べば、日本の戦争や植民地支配の責任、憲法と並立する日米安保条約の矛盾と基地問題、民主主義や地方自治などがわかります。
 だからこそ、日本政府は沖縄で無理に無理を重ねて、マスコミに実質上の「緘口令」をしながら、辺野古や高江で工事を強行しています。
 冨田さんは、月に1回は沖縄に行き、平和や民主主義のために活動をされています。県内で今、辺野古や高江など沖縄の現状について、もっともリアルに語られる方です。
 冨田さんのお話から「沖縄の思いや願い」を学び、それぞれにできることを考え、子どもたちや地域に伝えましょう。

ボイテルスバッハ合意(ボイテルスバッハ・コンセンサス)

加藤友明さんより             20.1.19.

 2020年1月12日に行われた中勢高主催教育講演会で前川喜平さんのお話を聞いて思い出しました。
 1976年、西ドイツ(当時)バーデン・ヴュルテンベルク州ボイテルスバッハにて、政治教育研究者らが議論し、発表した、政治教育の基本三原則。           
①圧倒の禁止の原則 ②論争性の原則 ③生徒志向の原則
①圧倒の禁止は「教員は 生徒を 期待される見解を持って圧倒し、生徒が自らの判断を獲得するのを 妨げてはならない」と訳され、教員には、自分と異なる意見の生徒を正当に評価することが求められる。意見が分かれる政治問題を扱う際には、対立する様々な考え方を取り上げ、生徒に考えさせた上で 生徒一人一人の意見を尊重することが守られていれば良い。意見が分かれる問題について、その真ん中の立場を探したり、そういう難しい問題は扱わない、では政治教育は成り立たない。学校は 様々な意見や考え方が出会う場所であり、中立的とは みんなが自由に意見を述べることが期待されているということであって、政治的な意見を持ち込んではいけないというのでは本末転倒。
 教員も市民である以上、自分の意見を表明するのは当然である。自分の意見を生徒に押し付けることのないよう期待されているが、それは 教員が自分の意見を述べることを制限するものではない。教員が授業の中で自分の意見を述べることが 生徒の意見形成を妨げるとは考えられていない。生徒は、教員の日々の言動から、その考え方を大体知っている。だからといって、それをそのまま内面化したりはしない。政治教育は一人一人の生徒に 自分の意見を持つように求めるもの、教員がそれをしないのは悪い見本を示すことになる。
②学問と政治の世界において議論があることは、授業においても議論があることとして扱わなければならない。
③生徒が 自らの関心・利害に基づいて 効果的に政治に参加できるよう、必要な能力の獲得が促されなければならない。
 自分自身は政治教育らしい政治教育を受けたことがなく、中立性について深く考えたことがなかった大人たちが、民主主義をともに担う若者のために、どれだけ真面目に政治教育について考えることができるのかが、今、問われている。(参考:NHK解説委員 近藤孝弘 早稲田大学教授 2016/5)

ボイテルスバッハ・コンセンサス(前川喜平さん)

 学校は様々な意見や考え方が出会う場所であり、中立的であるとは、みんなが自由に意見を述べ 相手の意見を尊重する ということであって、政治的な意見を持ち込んではいけないということではない。(2019年10月東京民医連・千住九条の会主催の講演会)
 今から40年も前の、(西)ドイツで発表された、ボイテルスバッハ・コンセンサスでは、教師は自分の政治的見解を述べて良い となっている。自分の見解だけでなく、それに反対の見解もきちんと説明して、生徒の自主的な判断に委ねることが大事と。(2018/5)
 教師が 自分の見解を表明することを禁じていない。生徒だって 教師が自分の見解を持っていることは当然知っている。教師は 自分はこう思う としたうえで、異なる見解を同じ比重で説明すれば良い。生徒が教師の考えを批判することだってありうる。(2018/12)
前川喜平 2019/8 静岡教組立教育研究所「未来の教育を考える会」での講演から
 私は、政治教育に関しては、ドイツで行なわれているガイドラインが非常に 参考になると思っています。

 これは「ボイテルスバッハ・コンセンサス(Beutelsbach Consensus)」「ボイテルスバッハ合意」というガイドラインです。ボイテルスバッハ というのはドイツの地名です。このボイテルスバッハというところに、1976年に、現実に 政治教育に携わっている先生や政治教育にかかわる研究をしている学者さんが集まって会議を開いて、自分たちでつくったガイドラインなんですね。連邦政府とか、州政府とか、 あるいは審議会とか、そういった公的な機関がつくったものではなくて、自分たちの間で つくったガイドラインです。
 これは、3つの原則から成っています。
 その第1の原則は「圧倒の禁止の原則」。「圧倒的」の「圧倒」です。これは要するに、 教師が自分の意見で圧倒してはいけない。つまり、自分の教師としての影響力を使って、 自分の意見を生徒に押しつけてはいけないということです。生徒は自分の判断をできるよ うにしなきゃいけないのであって、教師の判断を押しつけるということはしちゃいけない と。しかし、この大前提は、教師が自分の見解を述べることは差し支えないということなんです。自分の主義主張を述べることは構わないと。しかし、それをもって圧倒してはい けない、押しつけてはいけないというものです。
 2番目は「論争性の原則」。この「論争性の原則」というのは、学問の世界、あるいは政治の世界において、「論争があるものは論争があるんだ」ということをちゃんと伝える と。つまり、対立する意見があるという場合には、その対立する意見があるんだということをちゃんと伝えるということですね。教師がその片方の意見を持っていたとしても、「そうじゃない反対の意見もあるんだ」ということを同じ比重で伝えるということが大事なんだということです。
 3番目は「生徒志向の原則」。これは、生徒が自らの関心に基づいて政治に参加できるようにするということです。要するに、主体的に政治に参加できるような能力を獲得するんだと。つまり、「生徒自身の判断力や行動力といったものを育てていくということが目標ですよ」ということです。
 このボイテルスバッハ・コンセンサスの3つの原則というのは、非常に私はすぐれていると思うんですけれども、とにかく4年前の文部科学省の通知と決定的に違うところは、 教師自身の見解を述べてもいいか、いけないかというところなんです。ここは決定的に違うんです。
文部科学省が考えている教師像、生徒像というのは、私はおかしいと思います。つまり、 「教師が言ったことに生徒はみんな引きずられてしまう」という考え方なんですね。「教師が『右だ』と言えば生徒は右へ行くだろう」と。「『左だ』と言えば左へ行くだろう」 と。でも、教師が「右だ」と言ったらみんな右に行くような、そんな生徒に育ててはいけないわけであって、右か左かということは生徒自身が自分で判断することが大事なんですから。「君たちは、君たち自身で判断しなさい」と言わなきゃいけないわけです。ですか ら、教師が自分の意見を言うのは、私は差し支えないと思います。しかし、自分の意見を言った場合には、生徒からそれを批判されること
を承知で言わなきゃいけない。生徒自身が批判的な思考力を持った主権者として育ってもらうことが目的なんですから、教師が持っている意見に対して「先生、僕は違うと思います」ということが言える生徒に育てなきゃいけないわけであって、そこが文部科学省の通知は間違っている。つまり、文部科学省の通知は、教師が「こっちだ」と言ったら、みんなそれに引っ張られるという生徒像を前提にしているわけです。本来は、そういう生徒に育てちゃいけないということですからね。

これからの予定

2.11に学ぶつどい(20.2.11.)
2.11に学ぶつどい(20.2.11.)

 3月21日(土)2020年度総会

三重歴教協(三重県歴史教育者協議会)とは

〇三重県の教職員、研究者、大学生、市民のみなさんが参加している歴史教育・地域教育の研究会です。

〇社会科教育、歴史教育、平和教育、地域の掘り起こしなどに関心のある人が集まっています。

〇月1回の例会(学習会、フィールドワーク、授業づくり講座など)をしています。

〇桑員支部(桑名、員弁)、三鈴支部(四日市、鈴鹿、亀山)、津松阪支部では例会もしています。

〇県例会や支部例会にはどなたでも参加できます。(内容によって事前申込が必要なものもあります)

〇年齢や性別、教師経験の有無は関係なく参加できます。学生の方も歓迎します。

〇会員になりたい方は、まずは紹介してある活動におこし下さい。

〇参加は普段着でどうぞ。

〇会員になると年6回の通信が届きます。年会費は1500円です。

三重県歴史教育者協議会
略称:みえ歴教協
(みえれっきょうきょう)
〒513-0012
鈴鹿市石薬師町354
      萩森繁樹

 

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